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スペイン、バルセロナからのびっくり面白情報

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被害者はその男性に大きな袋を渡し,美術館近くの水飲み場に移動することにしました・・・

1 ケチャップすり(未遂)の概要
(1)被害者(在留邦人女性)が,11日(木)午後7時頃,ミロ美術館付近の路上を,現金等在中のバッグと食料品等在中の大きな袋を持って,1人で歩いていたところ,後方から鳥の糞のような液体をかけられました。
(2)後方を振り返ると男性1名がいましたが,すぐに立ち去ったため,被害者はティッシュペーパーで体に付着した汚れを拭き取っていました。
(3)直後に,親切を装った男性が近づき,被害者に「これはひどい。くさい。手伝ってあげる。向こうに水道があるので,そこで洗おう。荷物を持ってあげる。」などと話しかけ,被害者はその男性に大きな袋を渡し,美術館近くの水飲み場に移動することにしました。
(4)移動中,その男性は被害者に「バッグも持ってあげる」などと何度も話しかけてきましたが,被害者は,領事メール等で「ケチャップすり」の手口を知っていたため,それを断り続けていました。
(5)水飲み場に到着し,男性は大きな袋を近くのベンチに置き,被害者は水で汚れを洗っていたところ,男性は被害者に「首にも汚れがたくさん付いている。バッグを外して洗った方がいい。盗んだりしない。」と話しかけました。
(6)被害者は,その言葉に乗ってしまい,バッグを外し男性に渡しました。男性はバッグをベンチに置いて,被害者のそばに戻ってきましたが,被害者は汚れを洗いながらもバッグに対する警戒心を持ち続けました。
(7)すると,バッグが置かれたベンチに,液体をかけられた際に被害者の後方にいた男性が近づいていることに気づき,被害者は汚れを洗うのをやめ,バッグと大きな袋を持ってその場から離れ,結果として何も盗まれませんでした。


2 液体や犯人の特徴及び被害者の心理
(1)液体の特徴
緑色で,卵が腐ったような不快なにおいがしたほか,考えられないぐらいの大量の液体をかけられ,頭頂部から靴に至るまで液体が付着したそうです。
(2)犯人の特徴
被害者は,親切を装って近づいてきた男性に対しスペイン語で話しましたが,男性は聞き取りづらい英語で話してきたとのことです。よって,犯人はスペイン語圏や英語圏以外の出身の可能性が高いと思われます。
(3)被害者の心理
被害者は,当館からの領事メール等で「ケチャップすり」の手口は把握していましたが,大量の液体をかけられたことで,頭が真っ白になったそうです。


3 バッグ等を盗まれなかった要因
被害者は,犯人の巧みな言葉に惑わされ,一時,現金等在中のバッグを犯人に渡してしまいました。しかしながら被害者は,領事メール等で「ケチャップすり」の手口を把握しており,その知識に基づいて,水飲み場への移動中に犯人から執拗にバッグを渡すように求められても断り続け,犯人にバッグを渡した後でも,バッグに対する警戒心を持ち続けていました。
被害者が,「ケチャップすり」の手口を知識として把握し,その知識に基づき警戒心を持ち続けたことが,バッグ等を盗まれなかった要因と考えられます。


                  

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